今回から面白いと思った作品について、自分の思ったことをネタバレありでつらつら書こうと思う。
雨穴著【変な絵】。
YouTubeで話の冒頭だけ見れるので、興味を持ったら見てみるといいかもしれない。
この話は、1人の女の人生を現したものである。
これは【新婚〜妻の出産、そして…】までを描いた男性のブログから始まるのだが、読み進めていくと何人かの視点で物語が進んでいく。
なんてことない日常のブログ、妻の遺した5枚の絵、虐待を受けた女の子、亡くなった美術教師の凄惨な事件の謎解き、そして…
視点はバラバラでも、それらはピースとなって物語を創りあげていく。
前作の【変な家】も似たような構成であったが、個人的にはコチラの方が面白かったと思う。
【変な絵】の方が謎解き感が強かったのもあり、読者をワクワクさせてくれたのだ。
自分が読み進めて面白かったと思ったのは、5枚の絵の謎が解けたときだった。
なんで生まれてくる子どもの性別がわからないからと描いたものもあるのに、2枚は「女の子だったら」の仮定で女性や老婆の絵を描いたのだろう?
この謎は、動画のラスト3分くらいでハッと息を呑む展開になるので、是非見てもらいたい。
普段本を読むことがないのだが、動画から入れることもあって楽しく読めた作品だった。
視点があっちこっちにいくから、適宜メモ程度に登場人物をメモするといいかもしれない。
【変な家】が実写化するみたいだけどこっちは本のままであってほしいなあ。